調査概要・目次
調査テーマ
  • 『2017 クラウドコンピューティングの現状と将来展望』
    調査目的
  • クラウドコンピューティングサービス市場動向、参入企業などの調査によってサービスの傾向を分析・把握し市場トレンドの方向性を明確化するとともに、クラウドコンピューティング事業を行っているベンダーの企業戦略分析を行い、クラウドコンピューティングにおける今後の方向性を把握することを目的とした。
  • また、関連市場を掘り下げるとともに、クラウドコンピューティングに携わる企業の事業戦略、ビジネスモデルなどを検証することで、当該市場で優位性を確保するためのマーケティング戦略立案の基礎データを提供することを目的とした。
    調査対象
    ■調査対象品目
    1.クラウドサービス 8品目
    A.パブリッククラウド 4品目
     SaaS、DaaS、IaaS/PaaS(オートセルフ型)、IaaS/PaaS(オーダーメイド型)
    B.共同利用サービス 1品目
    C.プライベートクラウド 2品目
     オンプレミス型、ホスティング型
    D.クラウドインテグレーション 1品目
    2.クラウドベンダー 30社
    A.メガクラウドベンダー※1 6社
    B.コンピューターベンダー 3社
    C.SIベンダー 9社
    D.キャリア 4社
    E.ISP/専業ベンダー 3社
    F.CIベンダー※2 5社
  • ※1:複数の国/地域にリージョンを保有し、IaaS/PaaS(オートセルフ型)を国内でもサービス展開している外資ベンダーを対象とした。
  • ※2:CIとは「Cloud Integration」の略称であり、CIベンダーとして、自社でクラウドプラットフォーム(IaaS/PaaSなど)を保有せずに、クラウドインテグレーションに特化したビジネスを行っているベンダーを対象とした。
    調査項目
     ■サービス市場編
      1.対象サービスの定義・カテゴリー
      2.市場概況
      3.市場規模推移
      4.カテゴリー別市場動向
      5.市場占有率
     
     ■ベンダー編(メガクラウドベンダー・コンピューターベンダー・SIベンダー・キャリア・ISP/専業ベンダー)
      1.企業プロフィール
      2.クラウドビジネスへの取り組み
      3.SaaS/DaaSへの取り組み
      4.IaaS/PaaSへの取り組み
      5.共同利用サービスへの取り組み
      6.プライベートクラウドへの取り組み
      7.クラウドインテグレーションへの取り組み
      8.トレンド対応
      9.対メガクラウド戦略
     
     ■ベンダー編(CIベンダー)
      1.企業プロフィール
      2.クラウドビジネスへの取り組み
      3.自社プロダクト/サービスへの取り組み
      4.SaaS/DaaSへの取り組み
      5.IaaS/PaaSへの取り組み
      6.主要サービスの取り扱い実態

    調査方法
  • 株式会社富士キメラ総研専門調査員による直接面接を基本としたヒアリング取材を実施したほか、弊社データベースや関連団体による基礎情報などを活用することにより総合的かつ客観的な調査・分析を行った。
    調査期間
  • 2016年10月~2017年2月
    企画・調査・編集
  • 株式会社富士キメラ総研
    第二研究開発部門
    備考
    [本調査資料について]
    1.市場規模の算出対象
    製品形態 算出対象
    サービス/ハードウェア製品/ソフトウェア製品 ユーザーへの販売金額
    2.略語・略称・単語一覧(表記について)
    カテゴリー 正式名称 文章中の略称
    ベンダー名 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ NTTコミュニケーションズ
    エヌ・ティ・ティ・データ NTTデータ
    日本アイ・ビー・エム 日本IBM
    セールスフォース・ドットコム SFDC
    サービス名 Amazon Web Services AWS
    Microsoft Azure Azure
    用語 Business Intelligence BI
    Business to Business BtoC
    Business to Consumer BtoB
    Compound Average Growth Rate CAGR
    Data Warehouse DWH
    Database DB
    Internet of Things IoT
    Open Source Software OSS
    Server Based Computing SBC
    Systems of Engagement SoE※1
    Systems of Record SoR※2
    Virtual Desktop Infrastructure VDI
    Virtual Private Network VPN
    ※1:“Engagement(つながり)”を重視し、複数のチャネルから提供される情報を収集し、それを分析、予測することで創造的な価値を引き出すシステム(構造化および非構造化データ、膨大なデータ、拡張性のあるデータなどのデータ特性が挙げられる)。
    ※2:記録を重視した従来型のシステム(構造化データ、一定規模データなどのデータ特性が挙げられる)。
     
    3.対象サービス
    サービス 対象
    パブリッククラウド ・パブリッククラウドとして、「SaaS」「DaaS」「IaaS/PaaS」の三つのサービスに大別した。また、「IaaS/PaaS」は「オートセルフ型」「オーダーメイド型」に分類した。
    SaaS ・ネットワーク経由でアプリケーションを提供するサービスを対象とした。
    DaaS ・ネットワーク経由でデスクトップ環境を提供するサービスの内、IaaS/PaaSなどの共通基盤をサービス提供基盤とするサービスを対象とした。
    IaaS/PaaS オートセルフ型 ・リソースプール型の環境が実装されており、「ユーザー自身で自由にITリソースのスケールアウトができる」「サービス料金が公開されている」「オンラインで申し込みが可能である」サービスを対象とした。
    ・市場に関しては「リソース提供(サーバーやストレージ、ネットワークなどのインフラリソース[IaaS]、アプリケーションを稼働するためのプラットフォームリソース[PaaS])」「コンサルティング/導入支援(サービス導入に伴うコンサルティングおよびインテグレーション)」「運用サービス(ユーザー個別対応の運用サービス)」の三つに大別し算出した。
    オーダーメイド型 ・リソースプール型のシステム構成はとっているが、「必要なITリソースをリアルタイムで調達することができない」「サービス料金は公開されておらず個別見積で対応する」サービスを対象とした。
    ・市場に関しては「リソース提供(サーバーやストレージ、ネットワークなどのインフラリソース[IaaS]、アプリケーションを稼働するためのプラットフォームリソース[PaaS])」「コンサルティング/導入支援(サービス導入に伴うコンサルティングおよびインテグレーション)」「運用サービス(ユーザー個別対応の運用サービス)」の三つに大別し算出した。
    共同利用サービス ・同じような業務システムを構築・利用しているユーザー同士が、システムの共通化を図 り、一つのシステムが複数の企業で利用されるサービスを対象とした。
    プライベートクラウド ・プライベートクラウドとして、「クラウド環境構築」「統合環境構築」「仮想化環境構築」「シンクライアント環境構築」の四つのソリューションに大別し、算出した。
    ・提供形態については、「オンプレミス型(ユーザー資産で構築)」と「ホスティング型(ベンダーが提供するホスティングを利用して構築)」の二つの形態に大別し、算出した。
    ・市場に関しては「ハードウェア(オンプレミス型のみ)」「ソフトウェア(オンプレミス型のみ)」「ITリソース提供サービス(ホスティング利用料金)[ホスティング型のみ]」「コンサルティング/導入支援(構築に伴うコンサルティングおよびインテグレーション)」「運用サービス(ユーザー個別対応の運用サービス)」の五つに大別し、算出した。
    クラウド環境
    構築ソリューション
    ・システム運用の標準化・自動化を実現するクラウド環境をユーザーの資産として構築するソリューションを対象とした。
    統合環境
    構築ソリューション
    ・複数の仮想化環境のリソースをプール化、一元管理化できる環境をユーザーの資産として構築するソリューションを対象とした。
    仮想化環境
    構築ソリューション
    ・仮想化ソフトを利用して複数のバーチャル(仮想)マシンを1台の物理サーバー上で稼働 させる環境をユーザーの資産として構築するソリューションを対象とした。
    VDI
    構築ソリューション
    ・シンクライアント環境をユーザーの資産として構築するソリューションを対象とした。
    クラウド
    インテグレーション
    ・クラウドインテグレーションとして、「単独サービス」「ハイブリッドクラウド」の二つのインテグレーションに大別し、算出した。
    ・市場に関してはプラットフォームレイヤーにおけるインテグレーションのみを対象とし、「コンサルティング/導入支援(構築に伴うコンサルティングおよびインテグレーション)」「運用サービス(ユーザー個別対応の運用サービス)」の二つに大別し、算出した。
    単独サービス ・各クラウドサービス上で提供されるインテグレーションを対象とした。また、自社のIaaS/PaaSに対するインテグレーションと、他社のIaaS/PaaSに対するインテグレーションとに分類した。
    ハイブリッドクラウド ・クラウドサービス同士、またはクラウドサービスと既存システムを連携するためのインテグレーションを対象とした。
    4.メガクラウドサービスの定義
  • 外資ベンダーが提供するオートセルフ型IaaS/PaaSの中でも、複数の国/地域にリージョンを保有し、国内でもサービス展開しているサービスをメガクラウドサービスと定義した。本調査資料においては、下記の6サービスをメガクラウドサービスとした。
    ベンダー サービスブランド
    アマゾン ウェブ サービス ジャパン AWS
    グーグル Google Cloud Platform
    セールスフォース・ドットコム Salesforce
    日本IBM Bluemix
    日本オラクル Oracle Cloud
    日本マイクロソフト Azure
    5.クラウドベンダー編の見方
    1)企業プロフィールの出典
  • 従業員数、資本金、年商規模に関しては公開情報を基に記載した。富士キメラ総研で推定した場合には個別にその旨を明記した。
     
    2)主要株主
  • 最も株式の保有率が高い企業を記載した。
     
    3)SaaS/DaaS、IaaS/PaaSの商流の定義
  • 2016年度における金額規模の割合を明記した。
     
    4)対象業種の定義
    業種 対象
    製造業 プロセス製造業、組立加工製造業
    金融業 銀行/金融商品業、保険業
    流通業 卸売業、小売業、運輸業
    サービス業 情報通信/Web関連 情報通信業、情報サービス業
    エンターテインメント コンシューマー向けビジネスを中心に展開する情報サービス業
    その他サービス 宿泊業、飲食サービス業、その他サービス業
    公共 官公庁、自治体、社会インフラ
    その他 学校、医療、他
     
    5)利用用途の定義
    用途 定義
    エンドユーザー向け ・ユーザーが社内基盤として利用する用途。
    SoR ・記録を重視した従来型のシステム。
    ・構造化データ、一定規模データなどのデータ特性が挙げられる。
    基幹系システム ・企業が業務処理に必要とする主要な機能を有したシステム。
    情報系システム ・企業が社内外間での情報共有に必要とする主要な機能を有したシステム。
    SoE ・“Engagement(つながり)”を重視し、複数のチャネルから提供される情報を収集し、それを分析、予測することで創造的な価値を引き出すシステム。
    ・構造化および非構造化データ、膨大なデータ、拡張性のあるデータなどのデータ特性が挙げられる。
    IoT ・IoTを実現するシステム。
    その他
    サービスプロバイダー向け ・サービス基盤として利用する用途
    BtoBtoB ・ビジネスユーザー向けのサービス(SaaS、プラットフォームサービスなど)基盤システム。
    BtoBtoC ・コンシューマー向けのサービス(ソーシャルゲーム、音楽配信、SNSなど)基盤システム。
    その他
    6)サービス価格の出典
  • 公開情報を基に記載した。
     
    7)サービススペックの凡例
    記号 定義
    対応している。
    × 対応していない。
     
     
     
    目   次
     
    ..
    Ⅰ.総括編.
    .
    1
    ....
    1.クラウドビジネス市場の現状と将来展望.
    .
    3
    ....
    2.メガクラウドサービスの動向.
    .
    6
    ....
    3.クラウドの進展による開発動向.
    .
    22
     
     
    ..
    Ⅱ.サービス市場編.
    .
    23
    ....
    A.パブリッククラウド.
    .
    25
    ......
    A-1.SaaS.
    .
    27
    ......
    A-2.DaaS.
    .
    31
    ......
    A-3.IaaS/PaaS.
    .
    34
    ........
    A-3-1.IaaS/PaaS(オートセルフ型).
    .
    50
    ........
    A-3-2.IaaS/PaaS(オーダーメイド型).
    .
    56
    ....
    B.共同利用サービス.
    .
    62
    ....
    C.プライベートクラウド.
    .
    67
    ......
    C-1.プライベートクラウド(オンプレミス型).
    .
    72
    ......
    C-2.プライベートクラウド(ホスティング型).
    .
    75
    ....
    D.クラウドインテグレーション.
    .
    78
     
     
    ..
    Ⅲ.クラウドベンダー編.
    .
    81
    ....
    a.メガクラウドベンダー.
    .
    ......
    a-1.アマゾン ウェブ サービス ジャパン㈱.
    .
    83
    ......
    a-2.グーグル合同会社.
    .
    95
    ......
    a-3.㈱セールスフォース・ドットコム.
    .
    104
    ......
    a-4.日本アイ・ビー・エム㈱.
    .
    114
    ......
    a-5.日本オラクル㈱.
    .
    124
    ......
    a-6.日本マイクロソフト㈱.
    .
    136
    ....
    b.コンピューターベンダー.
    .
    ......
    b-1.日本電気㈱.
    .
    146
    ......
    b-2.㈱日立製作所.
    .
    159
    ......
    b-3.富士通㈱.
    .
    169
    ....
    c.SIベンダー.
    .
    ......
    c-1.伊藤忠テクノソリューションズ㈱.
    .
    181
    ......
    c-2.㈱インテック.
    .
    189
    ......
    c-3.SCSK㈱.
    .
    198
    ......
    c-4.㈱エヌ・ティ・ティ・データ.
    .
    208
    ......
    c-5.新日鉄住金ソリューションズ㈱.
    .
    216
    ......
    c-6.TIS㈱.
    .
    224
    ......
    c-7.日本ユニシスグループ.
    .
    233
    ......
    c-8.㈱日立システムズ.
    .
    243
    ......
    c-9.㈱富士通マーケティング.
    .
    251
    ....
    d.キャリア.
    .
    ......
    d-1.㈱インターネットイニシアティブ.
    .
    259
    ......
    d-2.エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ㈱.
    .
    268
    ......
    d-3.KDDI㈱.
    .
    282
    ......
    d-4.ソフトバンク㈱.
    .
    291
    ....
    e.ISP/専業ベンダー.
    .
    ......
    e-1.GMOクラウド㈱.
    .
    301
    ......
    e-2.ニフティ㈱.
    .
    309
    ......
    e-3.ビッグローブ㈱.
    .
    318
    ....
    f.CIベンダー.
    .
    ......
    f-1.アイレット㈱.
    .
    326
    ......
    f-2.㈱ウフル.
    .
    330
    ......
    f-3.㈱サーバーワークス.
    .
    334
    ......
    f-4.テラスカイグループ.
    .
    338
    ......
    f-5.㈱日立ソリューションズ.
    .
    344